2018-10-03
日本で稽古をされている皆様へ。
私は今回も日本の皆様にお会いし、これまでの武術研究の成果をシェアできることがとても楽しみです。
今回はまだ日本では紹介していなかったユニークなテーマに取り組んでいただきます。きっと楽しんでいただけると思いますし、私自身も皆様とその場を共有できることがとても楽しみです。
そしてこの度のセミナーの主催者であり、優秀な指導者でもある光岡師範には感謝を申し上げます。もうすぐお会いできますね!アロハ!
バートン
Dear students of Japan,I am very much looking forward to visiting and sharing some of my experiences with you all.
This year we have several unique topics that I have never discussed or taught in Japan. I think that you will all have a very good time and I am looking forward to seeing all of you. Many thanks to Mitsuoka Shihan for arranging the seminars and for being such a fine leader. We will see you soon! Aloha!
Burton
皆様こんにちは!
今年も10月6日(土)、7日(日)、8日(月・祝日)は東京で、13(土)、14(日)は岡山にて截拳道(ジックンドー)と東南アジア武術の世界的第一人者バートン・リチャードソン師範を御招きしてのワークショップを開催することが決定しました。
今回の来日講習会の1日目は武術/武道が全く初めての人や、家族で練習してみたい方、芸術や文化にご関心のある方へ向けた内容です。
シラットなど、東南アジア武術と踊りの繋がりを実技を通して教わります。
バートン師範は若い頃から武術だけではなく東南アジアやポリネシアの踊り、東南アジア音楽の研究などもされ、それらの研究においても世界的な第一人者です。
武術、踊り、文化研究にご関心のある方や、各分野が全く初めてでも受講いただけるような内容になっていますので御関心のある方は是非お越しください。
東京での2日目のテーマは感覚と構造についてのワークショップになります。この日は午前中には対人の攻防におけるストラクチャー(構造)やフォーム(構造、形)が持つ力と、その意味をバートン師範に教わります。私が目撃したバートン師範と超一流の組技の使い手とのスパーリングでも常にストラクチャー(構造)とフォーム(構造・形)を大切に動かれており「なるべく力に頼らないで良い形や構造」と「力を上手く使える形と構造」を運用して世界トップクラスの組技の方も関心されるような攻防をされていました。この様なストラクチャー(構造)とフォーム(形)をどのように運用し、身につければ良いかを習って行きます。
午後のワークショップでは、フォーカスを「感覚(センサティビティー、フィーリング)」に当てて行きます。中でも“目に頼らない”攻防や練習方法にフォーカスを当てて行きながら、普通なら最も頼りにしたくなる目を用いないで練習することの意味と役割、効用などについて触れて行きます。
東京3日目は古今東西の武術/武道、格闘技を結ぶ鍵となる「MMAなど近代格闘技に生かせるシラットやカリなどの伝統武術の練習方法」がメイン・テーマとなります。この日は、午前中がBJJ(ブラジリアン柔術)にも生かせる東南アジア武術の練習方法、技術やコンセプトで、午後がMMA(ミックス・マーシャルアーツ、総合格闘技)に生かせるシラットやカリなどの伝統武術の技法と練習方法を紹介いただきます。この日のワークショップは言うまでもなく武術/武道、格闘技などを普段から稽古されている方から、格闘技ファンの皆様にも裏話なども含め面白いワークになること間違いありません。
岡山でのワークショップは、1日目がバートン師範が子供の頃から親しんで来たフィリピン文化の伝統的な遊び、踊り、音楽と、今までJKDU(ジックンドーアンリミテッド)で長年に渡って研究されて来たオープン・ハンド・テクニック(体術・徒手技術)の紹介が中心となります。
ここでは、バートン師範の素手の技術の基礎となるリズムや動きを東南アジア文化圏での遊び、踊り、儀式儀礼で行うキャンドル・ダンスやカンバンガなどの動きとの関係に触れて行きます。
午前は音楽や踊りで養ったリズムやタイミングと打撃のステップや手の動きの繋がりを習い、午後は同じく伝統儀式の動き、音楽、踊りで養った動きが中間距離から至近距離の相手と組むまでの技や組んだ後の技術とどう関係するかなどを習っていきます。
などの、あらゆる状況における打撃の仕方をフィリピンの打撃武術・パナントゥカンやインドネシアのシラットを通して教わります。
午後からは視点を少し変え「伝統舞踊のリズム、テンポ、タイミング」と「フィリピン組技武術 ドウモッグ」の関係性を取り上げた普通ではナカナカあり得ない中間距離から至近距離の「組技」と「儀礼や舞踊の動き」の関係に触れて行くワークショップとなります。
といった異なるシチュエーションでの組技の役割と意味を習って行きます。
2018 バートン・リチャードソン師範の来日講習会、最終日となる岡山での最後のワークショップはバートン師範が「もし、私が明日から一つしか武術ができなくなったとしたら、一つの流派を選ぶことになったら、迷いに迷った上で…カリを選ぶかと思います!」と言われていました。また、バートン師範は子供の頃からロサンゼルスのフィリピン人コミュニティで育ち、東南アジアの模様しものや儀礼を小学校でしたりしていたそうで、その頃にしたティキリング(バンブーダンス)や他のフィリピン文化的なリズムや間、テンポの取り方を岡山で紹介していただきます。
今回のラストはバートン師範が最も慣れ親しんで来たフィリピン文化の儀礼であるキャンドル・ダンスやバンブーダンスなどの儀式舞踊と武術では最も好きで得意とするカリを中心に様々な伝統儀礼、舞踊、楽器、武術、武器術の関係を紹介していただきます。
様々な道具や武器によって異なるリズムの取り方、間の取り方、レンジ(距離、距離間)をその武器の特徴、歴史、文化背景、役割などを共に習って行きます。また異なる武器術だからこそ習える「武術道具の形と特徴が教えてくれる様々な身体の用い方」の異なる運動可動域の獲得なども教わります。
午前中はバートン師範が子供の頃にフィリピノ・コミュニティに住んでいたことから体験したフィリピン文化の模様しものの一つティキリング(バンブーダンス)を習い、フィリピンや東南アジアの文化圏に伝わるリズムやタイミングの取り方、バンブーダンスのステップなどを習います。
それが至近距離からミドル・レンジ(中間距離)における武器術のフットワークを理解するためのリズムやタイミングとどう関わっているかなどにワークは広がって行きます。バートン師範が長年に渡って研究し教えられて来たフィリピン文化を中心とする東南アジア文化の武器術と儀礼、踊り、音楽との繋がりを取り上げていただきます。
このようにフィリピンの伝統儀式と民族舞踊であるティキリングから入り中間距離で用いる道具や武器、その特徴を把握するための練習方法などを紹介していただきます。
午後の今回の2018来日講習会のフィナーレとなる講習では、午前中に習ったティキリング(バンブーダンス)の復習もしながら、他の東南アジア圏におけるダンスや楽器、武器術の関連について習い。バートン師範が得意とする中間距離の武器術の紹介から、日本ではバートン師範に未だ触れもらってないカリや東南アジア武術におけるロングレンジ(長距離)の武器の用い方、役割、特徴などを紹介していただく予定です。
また午後は武術のスティックを用いた二人稽古やシバット(長い棒)を用いた練習方法から得られる舞踊や音楽に活かせるリズム、テンポ、タイミングの取り方などにも踏み込んで参ります。
などなどに触れていきます。
この様に岡山での二日間は身体を動かすことをバートン師範から武術、武器術、道具、踊り、伝統儀式などを通じて習って行くワークショップとなります。
今回のラストはバートン師範が最も好きで得意とするカリの様々な武器術を紹介していただきます。
様々な道具や武器によって異なるレンジ(距離、距離間)をその武器の特徴、歴史、文化背景、役割などと共に習って行きます。
また、近年ではナイフや刃物を用いた事件も多発するなか、武器に対する基礎知識や特徴、用い方を理解しておくことは何よりもの護身の基礎となります。
午前中はバートン師範がJKDU(ジックンドー・アンリミテッド)で研究し教えられて来たことの中から、カリと東南アジア武術の武器術を取り上げていただきます。
短い距離から中間距離で用いる道具や武器、その特徴を把握するための練習方法などを紹介していただきます。
午後の今回の2018来日講習会のフィナーレとなる講習では、バートン師範が得意とする中間距離の武器術の紹介から、日本ではバートン師範に未だ触れもらってないカリや東南アジア武術における長距離の武器の用い方、役割、特徴などを紹介していただく予定です。
今年はバートン師範ご自身も初めて日本で紹介するテーマばかりで、とても楽しみにしているとのことです!
皆様のお越しをお待ちしております。
当イベント主催者 国際武学研究会 代表 光岡英稔